SolarComm Enterprise API 仕様書
最終更新:2026-07-30 / APIバージョン v1
宇宙天気(太陽フレア・地磁気嵐)による通信障害・測位精度低下のリスク判定を、貴社のシステム(AGV・PLC・ドローン運航管理・測量計画など)から取得できるREST APIです。Enterpriseプランのご契約者がご利用いただけます。
1. エンドポイント
GET https://solarcomm.aquaflow3s.workers.dev/v1/risk
認証はX-Api-Keyヘッダーで行います。APIキーはSolarCommの「プラン・レポート」画面から発行できます。
接続確認
curl -H "X-Api-Key: sc_live_xxxxxxxx" \
https://solarcomm.aquaflow3s.workers.dev/v1/risk
2. リクエスト
| 項目 | 内容 |
| メソッド | GET |
| 認証ヘッダー | X-Api-Key: sc_live_...(必須) |
| パラメータ | なし |
| 推奨呼び出し間隔 | 5分以上(元データのNOAA SWPCが5分間隔で更新されるため、それより短い間隔では同じ値が返ります) |
3. レスポンス
{
"risk": 21,
"safety": 79,
"level": "safe",
"dataOk": true,
"model": "rule-based-explainable-v1",
"factors": [
{ "key": "kp", "label": "地磁気指数 Kp", "value": "2.33", "score": 2, "max": 40, "ok": true,
"reason": "静穏。地磁気起因の障害リスクは低い(アルゴリズム判定)" },
{ "key": "wind", "label": "太陽風速度", "value": "411 km/s", "score": 2, "max": 25, "ok": true,
"reason": "平常レベル(約300-450 km/s)" },
{ "key": "xray", "label": "X線フラックス(フレア級)", "value": "B9.7", "score": 1, "max": 25, "ok": true,
"reason": "静穏" },
{ "key": "density", "label": "太陽風密度", "value": "1.1 /cm3", "score": 1, "max": 10, "ok": true,
"reason": "平常レベル" }
],
"regions": [
{ "id": "hokkaido", "name": "北海道", "gpsError": 2.1, "level": "safe" },
{ "id": "kansai", "name": "関西", "gpsError": 1.5, "level": "safe" }
],
"alerts": [
{ "level": "safe", "text": "現在、通信・測位に影響する顕著な太陽活動はありません" }
],
"spaceWeather": {
"kp": { "time": "2026-07-30T09:00:00", "value": 2.33 },
"kpHistory": [ { "time": "...", "value": 1.67 } ],
"wind": { "time": "...", "speed": 411.2, "density": 1.1, "source": "SOLAR1" },
"xray": { "time": "...", "flux": 9.7e-7, "flareClass": "B9.7" },
"fetchedAt": "2026-07-30T13:32:43.000Z"
},
"cmeEtaHours": 68.4
}
主要フィールド
| フィールド | 型 | 説明 |
risk | number | 通信障害リスク指数 0〜100(大きいほど危険) |
safety | number | 通信安全スコア(100 − risk) |
level | string | safe(risk 0-34)/warning(35-59)/danger(60-100) |
dataOk | boolean | 観測データが揃っているか。falseのときは一部データが取得できておらず、既定値で暫定計算した値です。判断に使わないでください。 |
factors[] | array | 因子ごとの値・獲得点・上限点・根拠文。各因子のokがfalseならその因子は取得失敗 |
regions[] | array | 10地域別のGPS水平測位誤差の推定値(メートル)とlevel。gpsErrorがnullのときは算出不能 |
alerts[] | array | 日本語の警告文(現場掲示・通知への転記用) |
spaceWeather.kpHistory[] | array | Kp指数の直近72時間(3時間刻み・最大24点) |
spaceWeather.wind.source | string | 太陽風の観測衛星名(ACE/DSCOVR/SOLAR1等) |
cmeEtaHours | number|null | 地球方向CMEの到達予測(時間後)。等速直進による簡易推定 |
model | string | 判定モデルの識別子。改訂時に変わります |
実装上の重要な注意
dataOk === false のときは自動制御の判断に使わないでください。 観測データの欠測・提供元の仕様変更時にこの状態になります。貴社側では「前回の正常値を保持する」または「安全側に倒す」処理を推奨します。
gpsError は単独測位を想定した推定値です。RTK等の補正測位では通常これより小さくなりますが、Kp7以上の強い磁気嵐では基準局側の補正品質も劣化します。
- 数値はすべてアルゴリズムによる推定であり、障害の発生・不発生を保証するものではありません。詳細は免責事項をご確認ください。
- 時刻はUTCです。日本時間は+9時間してください。
factorsの配列順・要素数は将来変更される可能性があります。keyで参照してください(添字で参照しないでください)。
4. 利用上限
| 種別 | 上限 | 超過時 |
| 月間コール数 | 30,000回(毎月1日 0:00 JST にリセット) | HTTP 429 quota_exceeded |
| 短期バースト | 20回/分 | HTTP 429 rate_limited(Retry-After: 60) |
| 同時有効キー数 | 2本(無停止ローテーション用) | HTTP 409 too_many_keys |
5分間隔のポーリングで月約8,600回、10分間隔で約4,300回です。月間上限30,000回は5分間隔運用の約3.5倍の余裕があります。1分間隔など短い周期での運用をご検討の場合は、あらかじめご相談ください。
残数の確認(レスポンスヘッダー)
| ヘッダー | 内容 |
X-RateLimit-Limit | 月間上限(30000) |
X-RateLimit-Remaining | 今月の残り回数 |
X-RateLimit-Reset | リセット時刻(ISO 8601・UTC) |
SolarCommの「プラン・レポート」画面でも、今月の利用回数と上限をご確認いただけます。
5. エラーコード
| HTTP | error | 意味・対処 |
| 401 | unauthorized | X-Api-Keyヘッダーがありません |
| 403 | invalid_api_key | キーが無効または失効済み。画面から再発行してください |
| 402 | plan_required | Enterpriseプランのご契約が必要です(解約・降格後はこの応答になります) |
| 429 | rate_limited | 1分あたりの上限超過。Retry-After秒後に再試行してください |
| 429 | quota_exceeded | 月間上限超過。翌月1日にリセットされます |
| 500 | server_error | サーバー側の一時的な問題。時間をおいて再試行してください |
エラー応答には日本語のmessageフィールドが付きます。ログに記録しておくと原因の特定が容易です。
6. APIキーの管理
- キーはSolarCommの「プラン・レポート」画面から発行します。
- 全文が表示されるのは発行直後の1回だけです。当社サーバーには暗号化ハッシュのみを保存しており、再表示はできません。安全な場所に保管してください。
- 紛失した場合は新しいキーを発行し、古いキーを失効してください。
- 無停止での切り替え:同時に2本まで有効にできます。新しいキーを発行 → 貴社システムの設定を差し替え → 動作確認後に古いキーを失効、の順で行えば停止時間はありません。
- キーは第三者に共有せず、貴社システム内で管理してください。ソースコードへの直接記述は避け、環境変数等をご利用ください。
7. 想定される連携例
| 用途 | 実装イメージ |
| AGV・無人搬送車の速度制御 | level === "danger" または該当地域のgpsErrorが閾値超過で自動走行速度を制限、または有人モードへ切替 |
| ドローン運航のプリフライト判定 | dangerなら目視外飛行を見合わせ、目視内運用へ切替または当日延期 |
| RTK測量の作業計画 | 朝の判定で再測リスクの高い日を回避 |
| 現場掲示・アンドン表示 | levelとalerts[].textを電光掲示板・サイネージへ転記 |
| 社内通知 | 閾値超過時に貴社のSlack/Teams/メールへ転送 |
| 事後の原因究明 | factorsを作業日報・設備ログに毎回記録しておくと、後日「原因不明の測位エラー」を宇宙天気起因と切り分けられます |
8. データ出典
| データ | 出典 |
| 地磁気指数 Kp/太陽風/X線フラックス | NOAA SWPC(米国海洋大気庁 宇宙天気予測センター) |
| 太陽フレア/CME | NASA DONKI |
| 太陽画像 | NASA SDO |
いずれも公的機関が提供する無料データです。提供元は予告のうえ形式・エンドポイントを変更することがあり、その際は当社が追随対応します(切替中はdataOkがfalseになる場合があります)。
9. 変更履歴・互換性の方針
| 日付 | 内容 |
| 2026-07-30 | v1 公開。/v1/risk・月間上限30,000回・レート制限ヘッダー・キー自己発行に対応 |
- フィールドの追加は予告なく行う場合があります(既存フィールドの削除・意味変更は行いません)。
- 互換性を壊す変更が必要な場合は
/v2/として新設し、v1は移行期間を設けて併存させます。
factorsはkeyで参照してください(配列順は保証しません)。
10. お問い合わせ
連携方法のご相談、上限の変更、機能のご要望は下記へお願いします。プッシュ通知(Webhook)や任意座標での判定、数日先の予報などのご要望も承っています。
| 事業者 | グリーンアップル株式会社 |
| 連絡先 | info@greenapplekk.com |